紫外線を予防するために、日焼け止め(サンスクリーン剤)を使うことはとても有効です。
しかし、日焼け止めにはいろいろな種類があり、また紫外線を防止する強さもさまざまです。自分のお肌に合わない日焼け止めを使うことで、かえって肌トラブルを招くことに!
そうならないためにも、日焼け止めについての基礎知識を知っておくといいですね。
日焼け止めの強さ
日焼け止めのパッケージを見てみると、「SPF20」とか「PA+++」などと表記されていますよね。
これらは「紫外線を防止する強さを表す指数」なのですが、それぞれどのような内容かご存知でしょうか?
まずは「SPF」。
これは「Sun Protection Factor」の略で、シミの元となる紫外線B波を防ぐ効果を表す指数です。
たとえば「SPF20」の日焼け止めを塗った場合ですと、日焼け止めを塗らない時に比べて、20倍日焼けしにくくなるということ。
夏の日差しの下では、日本人の場合は平均して約20分で肌が赤くなるのですが、「SPF20」の日焼け止めを使うと20分の20倍の時間、つまり400分(7時間弱)は肌が赤くなりにくいというわけですね。
しかし、実際には汗をかいたり手で触ったりして取れてしまうので、その効果は表記指数よりは落ちてしまいます。
次に「PA」。
こちらは「Protection grade of UVA」の略で、シワの元となる紫外線A波を防ぐ効果を表す指数です。
「PA」の場合は数値ではなく「+」の記号で表され、「+」・「++」・「+++」の順に防止効果は高くなります。
日焼け止めに含まれる紫外線防止剤
日焼け止めには紫外線を防ぐための防止剤なるものが含まれています。その中でも代表的なのが、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」ですが、これらにはどのような違いがあるのでしょうか?
まず「紫外線吸収剤」ですが、これは紫外線を吸収することができる薬剤のこと。
紫外線吸収剤は紫外線が肌に吸収される前に紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変換して放出します。
紫外線を防ぐ効果は高く、使い心地もいいのですが、エネルギーに変換されるときに肌の上で化学反応が起こるため、肌への負担は高くなります。
また、薬剤を日焼け止めに配合する時には油分を使うため、紫外線吸収剤を配合した日焼け止めを長時間塗ったままにしておくと、吸収剤が酸化し、赤みやかぶれなどの肌トラブルを招きやすくなります。薬剤自体がお肌に合わないこともありますので、肌の弱い方はあまり使用しないほうがいいでしょう。
次に「紫外線散乱剤」ですが、これは紫外線を跳ね返す(散乱する)物質のこと。
主に陶土(とうど)や酸化亜鉛などの金属で肌の表面に鏡のような膜を作り、お肌に紫外線が当たらないようにしてくれます。
紫外線吸収剤のような薬剤ではないのでお肌への負担は低いのですが、紫外線を防ぐ効果も低くなり、肌も白く粉っぽい感じになります。
最近では金属の表面をシリコンでコーティングし、さらに肌への負担を低くしているものもあります。
日焼け止めを選ぶ基準
日焼け止めは、シーンに合わせて使い分けることが大切です。やみくもに効果の高い日焼け止めばかりを使っていると、お肌にとても負担がかかってしまい、肌トラブルを招きやすくなります。
日常生活用とレジャー用のせめて2種類は用意したほうがいいですね。
洗濯物を干したり、買い物に出かける、通勤、通学などの日常生活で使う場合の目安として、「SPF」は10前後、「PA」は+程度でいいでしょう。
またお肌への負担を少なくするためにも、普段使いする日焼け止めに含まれる紫外線防止剤は、「紫外線散乱剤」の方を選んだほうがいいですね。
外でスポーツやレジャーを楽しむなど、屋外で長時間過ごす場合は、「SPF」は30前後、「PA」は++または+++がいいでしょう。特に海や山などの直射日光に当たりやすい場所で長時間過ごす場合の「SPF」は、もう少し高い数値でもいいかもしれません。
紫外線防止剤も、「紫外線吸収剤」の方が紫外線を防ぐ効果は高いので、ご自身のお肌との相性を見ながら使用するといいですね。
日焼け止めで注意すべきこと
日焼け止めはあくまでも化粧品の分類に入りますので、必ず夜寝る前には念入りにクレンジングをして、肌に残らないようにしっかりと落としましょう。
日焼け止めが肌に残ったままになっていると、お肌の油分(皮脂)と混ざって酸化し、赤みやかぶれなどの肌トラブルを招く原因となります。
日焼け止めの効果を十分に発揮させるためには、たっぷりとムラなく塗ることが大切です。特に鼻の頭や頬骨部分、おでこなどの出っ張った部分は紫外線に当たりやすい部分ですので、しっかりと塗りましょう。首の後ろも忘れずに!
そして、時間が経つにつれて汗などで日焼け止めは落ちてしまうので、2~3時間おきにこまめに塗り直すようにしましょう。
また、日焼け止めの上にファンデーションを重ねることは、紫外線を防ぐ上でとても効果的です。なぜならファンデーションの粉自体が、紫外線散乱剤と同じ役割をしてくれるからです。
この場合、ファンデーションにも日焼け止め指数が表記されていれば、下地に使う日焼け止めの指数は低めのものを選びましょう。これで肌への負担を軽減することができます。
日焼け止めはシーンに合わせて選んで、肌への負担も考えつつ、上手に使いましょうね!